治療内容MEDICAL

鼻の病気・症状

鼻水・鼻づまり

急性副鼻腔炎

ウイルス感染による急性鼻炎に続発した細菌感染によって引き起こされることが大半です。
黄色や緑っぽい鼻水が出たり、鼻づまりを伴うことも多く、重症になると顔や奥歯の痛み・前頭部痛を伴います。
お子様では後鼻漏に伴う湿った咳を高頻度に認めます。
治療としては、鼻処置・ネブライザー治療・抗生剤治療などを行います。鼻副鼻腔洗浄も行うことがあります。


慢性副鼻腔炎

いわゆる蓄膿症です。
3か月以上続くネバネバや黄色い鼻水・鼻づまり・後鼻漏(鼻水かのどの奥へ流れ込んでくる症状)・咳などの症状を示します。
重症の場合は、鼻茸(はなたけ)(ポリープ)が出現して強い鼻づまりや嗅覚低下を伴います。
治療としては、鼻処置・ネブライザー治療・鼻副鼻腔洗浄、マクロライド系抗生剤の少量長期投与(3-6か月間)・去痰剤・抗アレルギー薬などの内服治療、場合によりステロイド点鼻薬を併用して治療してまいります。
重症の場合は手術を要することもあります。


アレルギー性鼻炎

各種花粉による季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)とダニを中心にした通年性アレルギー性鼻炎に分類されます。
日本国内で花粉症の原因となる「花粉」は、約60種類あります。

  • 春にみられるスギ・ヒノキ科
  • 春~秋にみられるカモガヤなどのイネ科
  • 秋にみられるブタクサ・ヨモギ・アキノキリンソウなどのキク科

などによる花粉症が、多く見られます。

日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医である院長が、重症度を判定し、
鼻アレルギー診療ガイドラインに沿った正しい治療を行わせていただきます。

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鼻中隔弯曲症

鼻中隔とは左右の鼻腔の中央にある仕切りのことです。
この鼻中隔の弯曲は約90%の成人に認められますが、それが原因で鼻づまり・鼻出血・いびきなどの症状が現れるのが「鼻中隔弯曲症」です。また、鼻中隔弯曲症はアレルギー性鼻炎の悪化や慢性副鼻腔炎の原因にもなります。
高度の場合は、手術が必要となります。


アデノイド増殖症

アデノイド(別名;咽頭扁桃)は扁桃腺(口蓋扁桃)と同様のリンパ組織の一つで、鼻の一番奥にあります。アデノイドは6~7歳で最大となり、通常は10歳を過ぎる頃には急速に小さくなります。
アデノイドが耳管咽頭口(耳管の開口部)を圧迫することで急性中耳炎を繰り返したり、滲出性中耳炎になりやすくなったりします。
鼻づまりや口呼吸・いびき等の原因にもなり、睡眠時無呼吸症候群による寝不足・集中力の低下にもつながります。口呼吸が原因で、アデノイド顔貌(口元が締まりのない顔つき)になったり歯並びが悪くなったりすることもあります。

  • 口元にしまりがない
  • 口を開けていることが多い
  • 風邪でもないのに口呼吸することがある

などが見られたら、「アデノイド顔貌」のはじまりが疑われます。
手術が必要となることもあります。


鼻腔異物

お子様がご自身でビーズなどの玩具を鼻腔に入れることが大半です。
自ら訴えずに片鼻だけの黄色い鼻水・鼻づまり等の副鼻腔炎症状を示すこともあります。
特に、ボタン型電池の異物は強い粘膜障害を起こすので、早急な診断・摘出術が必要です。
早期受診をお願いいたします。