診療のご案内MEDICAL

鼻のレーザー治療

下甲介粘膜レーザー焼灼術

低侵襲な手術であり外来手術として幅広く行われている治療方法です。
鼻づまりが強い方に効果が期待できます。

鼻のレーザー治療について

対象

重症のアレルギー性鼻炎（花粉症・通年性アレルギー性鼻炎）の患者様が対象となります。
下記に該当する方はぜひご検討ください。

  • 一般的な薬物治療で効果不十分な患者様
  • 妊娠をご検討されている患者様
  • 授乳中の患者様
  • 継続した通院が困難な患者様
  • など

治療効果

  • レーザー治療は約70～80%の患者様に治療効果が期待できます。
  • 効果の持続期間は、個人差もありますが一般的に1～2年持続します。
  • 鼻炎症状が再増悪することもありますが、複数回施行することにより更なる治療効果が期待できます。

治療費

この手術は保険適応の治療です。
手術料は、3割ご負担の患者様で約9000円です。
別に、診察料（手術前・手術後）および薬局でのお薬代などのご負担が必要です。

治療の実際

治療可能なご年齢

10歳頃～手術させていただけることが多いです。
手術前の診察で手術可能かどうか判断させていただきます。

治療可能な時期

スギ・ヒノキ科花粉症の患者様は、花粉飛散時期（2月～5月）には手術できません。
花粉飛散開始前に手術ご希望される場合は、12月初旬までには受診してください。
通年性アレルギー性鼻炎の患者様は、手術時期に制限はございません。いつでもご相談ください。

治療の流れ

STEP
1
麻酔（表面麻酔）

鼻内に局所麻酔薬をスプレーし、さらに麻酔液のついたガーゼを10～15分間入れます。
通常これで手術中の痛みはほとんど感じなくなります。

STEP
2
手　術

下鼻甲介はアレルギー反応を起こす主要部位で、鼻内で一番大きなひだ状の構造物です。
その表面粘膜を炭酸ガスレーザーというレーザーを用いて焼灼します。
両側の手術に要する時間は10～15分間程度です。

  • レーザーによる出血はほとんどありません。
  • 手術後には、鼻内にガーゼなどは原則的には入れません。

STEP
3
手術後の経過

手術の影響で、手術後数日間は鼻づまり・鼻水が一時的に悪化します。
2～3週間で手術後の状態が落ち着きます。
落ち着くまでは飲み薬の治療・定期的な通院（鼻処置・ネブライザー治療）が必要です。